立ち往生

基本的にネタバレに配慮していないのでご注意ください。

プリンス・オブ・ストライド、八神陸・久我恭介

なんだかんだとラジストを聞いているので、楽しみにしていた「プリンス・オブ・ストライド」。言葉の端々に滲みだす木村良平氏のSオーラがたまらんよね。この人絶対ド変態だと思う。

 

プリストについては、ただ声優陣が豪華なだけのゲームではないかと恐れをなしていたのだけど、ちゃんと端々にこだわりを感じられる、なんというか眩しいゲームだった。

 

出てくる人物がみんなまっすぐすぎて眩しすぎて目がくらんだ。心が浄化されるというより、自分の汚れ具合を直視させられて変な笑顔になる。大人になるって辛いことだね、アンドロメダのみんな!

 

八神陸

プリンス・オブ・ストライド 2015年7月30日(木)発売

美味しいとこ持っていかれる系男子。奈々ちゃんへの愛情も素直に表現するし、愚痴っぽくなりつつ、いつも最後は「愚痴っぽい自分カッコ悪!悩むのやーめた!」で終わるところが運動部の男子高校生っぽくてすごくよかった。

「おれ、ちょーかっこわるい」って何度も言うけど、好きな子の前で悩んでる姿を見せられる素直さは強みだよなあ。周りに明るい嵐を起こせる、同級生ならではの可愛いカップルだなーと思う。プレイ一人目にして既に眩しくて瀕死。

 

巴とまた一緒に走りたいのに、ただ一緒に走って楽しかった頃には戻れないことが分かっているところとか、巴への劣等感とか、そういう鬱々とした気持ちを笑顔の裏でごまかしごまかし走っている。

尊と衝突するシーンは本当にたまらんかった。タイプが正反対だけど熱さは誰より似ているから衝突するんだよね。尊のすごさが分かるから、その努力を間近で見ているから衝突する。これを青春と呼ばずして何という。

 

椿町戦のあと「お前が颯田先輩を抜いたのはほんとだし、今日はお前がすごかった、それでいい!」って認めるところなんて、悩みつつ成長している様子がしっかり出ていて、このゲームは高校生の青春恋愛ものなんだと骨の髄まで叩きこまれた。誰も死んだり剣に取り憑かれたりしないのだ。よかった。

 

決勝戦は攻略キャラがアンカーなのだけど、ゴールに向かうラストシーンは陸がいちばん感動した。物語の中で陸は何度も「きみのために」と口にする。時にはそれが欺瞞であって、自分のためでしかないことに気づいていて、なお口にする。

だからこそ、ゴール手前で巴と競る陸が、巴に勝つためではなく「ゴールで待つ奈々ちゃんの元へ行く」ために走ったことに胸が熱くなる。それはきっと巴の心をも救ったように思う。

でも「愛してる」と言われた瞬間に「耳をすませばかよ!!!」と全力でツッコミすぎて腹筋が疲れた。イタリアに行くとか言い出さないでね陸…。

 

久我恭介

プリンス・オブ・ストライド 2015年7月30日(木)発売

「…三年、久我恭介。今日からストライド部に復帰したい」で号泣したアンドロメダのみなさんこんにちは。わかってても感動するシーンってあるよね。まさにここのことです。

 

とはいえ、「見えるだろうさ」とかいうスカした物の言い方に、○ボタンを押す手が時々痙攣しそうになって大変だった。それに結構な頻度でポエムタイムを繰り出してくるので、ストライドやってる奴はみんな変態なんだという結論に達した。

ストライドをやると変態になるのか、変態がストライドを始めるのか、このあたりは大変興味深いし、鴨田先輩(三橋)の清廉さが際立ってどうして彼が攻略対象でないのかとギリギリする。「だって好きになっちゃうでしょ(鴨田先輩を)」。

 

最初はこの人は風の妖精(もしくはクロワッサンの妖精)なんだとばかり思っていたけど、だんだん人間っぽくなってきて、キスしたい衝動をこらえたことに全然気付かず不思議そうな顔をする奈々ちゃんに「そんな顔してると、本当にするぞ」とか言い出した時は変な声が出た。唐突に訪れる甘い風! ギャア!

 

久我先輩は最初から奈々ちゃん憧れの人なので、懸命にひた走る奈々ちゃんに惹かれていく過程はとても自然で、付き合う前から老成感すら漂うカップルであった。

奥村くん(西星)の久我さん以外は基本的に目に入ってない感も素晴らしかったし、週刊誌カメラマンはこのルートではこれだけ仕事したのに諏訪さんルートでは全然仕事してないのも良かった。撮るとこ間違ってるやろ。