アイドリッシュセブン・キャラ紹介とか考察とか(2)・環&壮五
好き勝手にアイドリッシュセブンの紹介やら考察やらをしていく第二弾は、ユニット「MEZZO"」の二人から。
四葉環
俺、王様プリンのためなら、何でもすんよ。
天才肌の、脱力系キャラ。メンバーも知らない、ある目的のため芸能界入りした。街角でファンに会ってもファンサービスしなかったり、なかなか約束事や時間を守らなかったりと、マイペースな個人主義者。
だが、プリンのためなら何でもする、一途な面も?
CV:KENN
(公式プロフィールより)
個人主義とかそういう問題じゃないチーム最年少(17歳)。壮五さんの胃壁を守る会会員の私としては、まじお前ほんといい加減にしろよと正直何度も何度も思った。何度も何度も思った。2回言った。
よくもまあこれだけと感心するほどトラブルを巻き起こし、壮五の胃とプレイヤーの胃を破壊し続けた環だけど、憎めないのは、根が素直でいい子であることがはっきりわかるからだ。
胃を壊すまで我慢していた壮五にあれほど怒るのは、頼っている自覚が大きい分、自分もきちんと支え返したいと思っていたからだし、「言いたいことがあるなら言ってくれるものだ」と無邪気に信じていたからだ。愛されて育たないとそんな素地は生まれないと思う。素直さが、長期的な考えや視野の広さにあまり結びつかないところも人間臭い。
まじめな壮五が、まじめさ故に脆いことにきちんと気づく嗅覚の良さがあるので、壮五を相手にすると意外にツッコミ役になるのも面白いなと思う。まじめキャラの、ちょっとズレて突き抜けてくる感じと相性がいい。(ラスト近くで大物外国人歌手を前にした時の、一織とのやりとりにはお腹が痛くなるぐらい笑った。)
マークは「メゾピアノ」で、7人のうちこのペアだけが、音符記号ではなく強弱記号を割り当てられている。
音符記号はもともとの音を変えてしまう力があるけれど、強弱記号には音を変える力はない。既にあるものを強めたり弱めたりするだけ。それに強弱記号は、相対的に「基準と比べてやや弱く」などと表現するためのものだから、単体で意味を成すことができない。
アイドリッシュセブンがなければMEZZO"は存在できない、という意味にもとれるし、お互い、互いがいなければ意味をなさない、という意味にもとれる。ブレーキ役の壮五ではなく環のほうが「弱める」記号だというのも面白いなと思う。
逢坂壮五
もっともっと頑張らなきゃね。うん、僕なら全然大丈夫だよ。
まじめで優しい好青年。責任感が強く、頭も良く、何事も優秀にこなすが、自分の個性を見いだせず、悩み、1人で抱え込んでしまうことがある。
普段は温厚な性格な反面、タガが外れると手につかなくなることも…。
CV:阿部敦
(公式プロフィールより)
全然大丈夫と言いつつ全然大丈夫じゃないチーム年長組(20歳)。全然大丈夫じゃないよまじで! 胃を!胃を大事に!! あとTRIGGERのファンすぎてTRIGGERが絡むとすごくおもしろい人。
秋元康さんがAKB時代の大島優子さんを「きちんとできるので求められるものが高く(中略)いくら頑張っても『頑張ったね』と言ってあげにくい」と評したことがあった。圧倒的な華と引力を持つ前田敦子さんタイプが環なら、壮五は間違いなく大島優子さんタイプだ。
環に何度迷惑をかけられ、頭を下げることになっても、壮五はさじを投げないし、辛抱強く付き合う。過労で倒れた時も「迷惑をかけて申し訳ない」という気持ちが先に立つ。環が責められる時、壮五はいつも環をかばう。
環には自分にはない圧倒的な華があること、環に悪気がないことが全部わかってしまう壮五の、悲しいほどの物分かりの良さ。環の手綱を握ってやることが自分の存在意義なのだと感じているようにすら見えて切なくなる。長男体質は損だよね。わかるよ。
救いなのは、大和&三月の年長組が陰に日向に壮五をフォローしてくれることと、ピンと張り詰めているから却って脆い壮五の危うさを、環がちゃんと理解していること。MEZZO"として環といる時、壮五は環に寄りかかっているようにも感じるシーンがたくさんある。
メンバーの前で自分の夢を語るシーンがとてもよくて、壮五が壮五のままでいられる場所がここなんだなと思うと胸が熱くなった。
いつもこんなふうに笑っていてほしいよ…(切実)
マークは「メゾフォルテ」。基準がなければ意味を成さない記号だけど、基準があれば、音を強めてくれる心強い存在ということかな。しっかりフォルテ!じゃなくて「やや強く」なあたりが壮五らしいかも。
余談ですが、環が、ファンの視線を釘付けにして、目が合った人全員を自分のファンにしてしまうタイプなら、壮五は自分のファンがどこにいるかチェックして、ぬかりなく目線を投げるタイプだと思う。うちわの文字とかめっちゃ把握してそう(イメージ)。
ちなみに、最年長でも最年少でもない中間の年齢なのがすごく壮五っぽい。それから公式プロフの「タガが外れると手につかなくなる」って、「手がつけられなくなる」か「手に負えなくなる」のか、どっちなんだ。頑張れ小鳥遊事務所。
「MEZZO"」というグループ名の持つ意味
このグループ名、考えだすと面白い。「MEZZO」はイタリア語で「半分」という意味ですが、壮五と環でそれぞれ半分(「足りないパズルのピースのようになれる by 陸&一織」的な)とも取れるし、あくまで「アイドリッシュセブン」の部分的な存在であって、どこまでいっても一個体にはなれない存在なんだと考えることもできる。
それからなんといっても、最後に「"(ダブルクオーテーション)」が付いている理由です。これ、引用に使われる記号ですよね。しかも「"MEZZO"」じゃなくて「MEZZO"」。引用の終わりを示す「"」だけがグループ名の末尾に付いている。
これは、「アイドリッシュセブン」が大元であることを意味しているのかなと。
「MEZZO"」はあくまで「アイドリッシュセブン」を紹介するためのグループで、だから引用符が付いている。引用の開始を示す「"」は、「アイドリッシュセブン」と「MEZZO"」の間に存在するんじゃないだろうか。
アイドリッシュセブン"MEZZO" 的な(本当かな…)
どちらにしろ「"」は単体では存在できない記号のはずで、それが片方だけグループ名の末尾に付けられているのは、なんとも意図的な気がします。単体では意味を成さないマークを付けられた2人のグループだからこそ、余計に。