立ち往生

基本的にネタバレに配慮していないのでご注意ください。

三国恋戦記感想(雲長・翼徳)

●雲長
三国志の知識も全くなく、「師匠は最後に」とだけ仕入れてプレイしたので、心底びびったルートだった。これ、もっと後のほうに回せばよかったなあ。だって亮くんが師匠だって、私言われるまで全然気づいとらんかったもん(自慢気)。

 真相を知れば、なぜ最初に雲長があそこまで頑なな態度を取ったのかが腑に落ちるし、出会いのシーンで孔明の不在を確認しに行ったのすら伏線だったのだと思える。なんてゲームだ。

自分と同じような境遇にありながら、自分とは全く異なる生き方をしようとする人間に出会った時、人はどう感じるものなんだろう。眩しくて羨ましくて、そばにいると自分の矮小さが際立ってしまってどうしようもなくなるんじゃないか。だけど気高くて憧れるから目で追ってしまう。雲長さんにとって花ちゃんはそういう存在だったのかなあと思う。

ちょっと雲長さんのネガティブマインドにイライラしてしまって、若干駆け足プレイをしてしまったのがもったいなかった。もっと、この葛藤をじりじり感じながら進めたらよかったなあ。それにしても櫻井さんっていい声ね。
軍師を、って求められてキレるシーンと、芙蓉に説教されるシーンが好きです。

基本的に、ヒロインがいない場所でのやりとりを垣間見るのってたまらん。このシステムもっといろんなゲームが導入すればいいのにい!

●翼徳
ワンコだめだった。ただのアル中じゃん。花ちゃんはカウンセラーじゃねえよ…と思っちゃって全然はまれなかった。むしろ冷遇される部下の気持ちになっちゃって(笑)

上に立つ者は必ず人格者たれ、とは思わないけれど、命を賭して戦うわけだから、やっぱり「この人のためになら死ねる」と思える上官でないとだめだ。それには強さを見せるだけじゃなくて、戦略的に弱さをも見せる必要があると思う。その加減が大事。翼徳は、問答無用で人を惹きつけるだけの人間的魅力も足りなければ、戦略的に部下を馴らすだけの技量もなく、上官としては能力不足、ということに尽きるんだと思う。もちろんそういう詰めの甘さというか抜けが、彼の魅力であるんだろうけど、自分としてはやっぱりそこがダメだった。武将でそれってダメでしょ。

わたし、やっぱりこういうワンコ系がダメなのかなー。うーん。と思いながらのプレイでした。意図的に髪の毛に触ってくる師匠には限りなく萌えました。おわり。